言語学オリンピックとは?

国際言語学オリンピックとは?

国際言語学オリンピックは中等教育課程にある生徒を対象とした国際科学オリンピックの一つです。2003年から毎年開催されています。主要な12個の国際科学オリンピックの中では4番目に新しいオリンピックです。

英語やその他特定の言語についての知識を問う大会ではありません。出場者は言語解読という世界で最も解き応えのあるパズルを前に頭脳を競い合います。必要になるものは論理力, 地道な作業, 隅々まで考え抜く意欲です。

変遷

言語学オリンピックの発端は1965年に開催された『モスクワ言語学オリンピック』です。最初はロシアだけで行われていましたが, 1980年代以降ブルガリアを始めとする東欧諸国やアメリカなどでも国ごとの大会が始まりました。その後2003年からは『国際言語学オリンピック』(英 International Linguistics Olympiad, 略称 IOL)が開かれるようになりました。

第一回国際言語学オリンピックはブルガリアで開かれ, 参加国は6カ国でした。その後徐々に参加国は増えていき, 2018年度までに出場したことのある国は43カ国に及びます。チェコ プラハで行われた2018年度大会には29カ国から192人が出場しました。

日本が初めて国際大会に出場したのはスロベニア リュブリャナで行われた2012年度大会です。以来日本は毎年度国際大会に代表を送り続けています。

日本国内の活動

日本国際言語学オリンピック委員会は2015年度から活動を始めました。例年12月から募集を開始し, 2月中旬に説明会を開いた後, 3月下旬に選抜試験を行っています。選ばれた日本代表向けには4月から大会当日までの間に合同練習会を数回開いています。合同練習会では過去の大会経験者を交えて一緒に問題を解きながらお互いの知識や解き方を教え合ったり, 言語調査を行っている研究者の方を招いて講義を受けたりします。

応募者の数は毎年増えており今後様々な活動を増やしていくことも考えられます。2019年度のスケジュールについては発表をお待ちください。

問題の内容

過去に出題された問題が 国際大会のサイト に掲載されています。初めて問題に触れるという方はまず同サイトの Sample Problems または イギリス国内大会(UKLO)のサイト をご覧になってみてください。

問題は実際の言語研究で行われる分析に似ていて, 未知の言語のデータからその言語の仕組みを解き明かすというものです。現在有志によって問題の解説や入門サイトを作る計画が進んでいます。詳しくは 有志サイト をご覧ください。